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というわけで 前置きが長くなりましたが、恒例の「重箱の隅つつき トライゴーニック編」! 私にわかるところから。 それは「▽」。 パワーやその理由については、わからなくても、トライゴーニックが「▽」付の水晶であることは一目瞭然。 ネットで「トライゴーニック」とされている石を見てると、ウロコのように無数に「▽」なものがあったり、数個の「▽」がくっきり刻まれているものがあったり、いろいろですが、やはり「▽」がトライゴーニックの目印。 ところで、この「▽」、ドゥ氏の著書では「自然に刻まれた三角形」として登場します。 その後「先端の面の三角形が両方向をむいていることがわかりました」という記述が現れ、それと添えられたイラストによって、どうやら「▽」であるらしいことがわかるのです。 つまりは「▽」が凹状であるとか、数がたくさんなければならないとかそういうことは書かれていません。 トライゴーニックの条件 では、どんな「▽」でも良いのかというと……。 お世話になっている石屋さんによると、 「トライゴーニックは、水晶が軽く溶けることで現れた「▽」のこと。 結晶の埋め残しでできた「▽」はトライゴーニックではない」 とのことです。 話だけではわかりにくいので、写真を見ていただきましょう。。 |
こちらが溶けてできた(らしい)「▽」 | こちらが埋め残しの「▽」 | ||
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溶けているか、埋め残しか 埋め残しというのは、カテドラルなどに見られるように、大きな一個の結晶のようでありながら、実は複数の結晶がぎゅっと固まったように成長しているもので、束のようになって成長した隙間が「▽」に見えているというものです。 比べてみると、溶けてできた方は比較的浅いものが多く(深いのもありますが)、「▽」の形もやわらかめ。 一方、「埋め残し▽」は、まるで刃物で彫ったようにシャープで、深く、数も少なめ。 そのほか、石全体を見ても「溶け▽」は溶けてできただけに石そのもののエッジも丸みを帯びています。 「埋め残し▽」の石は、エッジ(面と面の合わせ目の角)がシャープであるという違いも見られます。 もうひとつ、トライゴーニックという名前についてですが、業者さんの中には、水晶の「△」や「▽」をまとめて「トライゴン」というところもあります。 この「トライゴン」、実は水晶のための用語ではありません。 ダイヤモンドの原石の表面に見られる「△」のことなのです。 この「△」は「浸食ピット」とも呼ばれ、地底深くで生まれたダイヤモンドが、地上に運ばれる際、表面が浸食されて付いたものだと言われています。 一方、水晶の「凸状△」は、水晶が成長していく時の痕跡であることから「成長丘」、「凹状の▽」は、水晶が溶けていくときの「蝕像」と呼ばれています。 溶けるときに「▽」ができることは、実験で確認されています。 もともと水晶の三角模様はトライゴーニックとは呼ばれていませんでしたが、ダイヤモンドと同じように浸食されてできた三角模様であることから「トライゴンのようなもの」という意味で「トライゴーニック」と呼ばれるようになったと考えられます。 同じ浸食によって(溶かされて)できた模様ということならば、溶けてできた蝕像である「▽」のみをトライゴーニックというのだという考えは理にかなっています。 △と△の意味 さらに考えてみたいのが「△」「▽」という図形です。 三角形は、最小の本数の辺で囲まれた図形であり、形の成立する根元となる形として、精神面にも強い影響力を持つと考えられています。 「△」と「▽」がそれぞれどういうイメージを与えられているのか、調べてみました。
ざっとまとめるとこういう感じでしょうか。 男性女性のイメージが両方にあったり、プラスマイナスもどっちもどっちだったりしています。 やっぱり単なるイメージか! ……と投げ出したくなりましたが、ここは心を落ち着けてじっくり眺めてみると……。 やはり、三角形は矢印の先端がそうであるように、強力な方向性を持つ形なのです。 すなわち、△は上(↑)へ。▽は下(↓)へ。 どちらを男性と見、どちらを女性とするかは、そこから派生するイメージによって分かれても、形そのものが示す方向は揺るぎようがありません。 この形を上下の方向として捉えるならば、「どこ」から上で「どこ」から下なのかという基準点がなければなりません。「下」の場合は、上から「どこ」へという意味も出てきます。 それはもちろん「自分」でしょう。 さらに考えを進めると「上へ(↑)」という場合は出発点は「自分」ですが、「下へ(↓)」へという場合、特に自分に向かって降りてくるというイメージでは、見知らぬものが自分に向かってくるということになります。 自分がいる「ここ」ではない場所というのは、この世ではない場所、神のおわす場所、つまりはあの世です。 「ここ」ではないところ ジェーンアン・ドゥ氏は、人を取り巻くエネルギー体の一番外側にあるという霊体は外向きの三角形の集まりで、死に際して向きが逆になったのだと感じたそうです。 このビジョンもやはり、三角形が持つイメージによるものなのでしょう。 「▽」は、自分のいる「ここ」ではない見知らぬ場所からやってくるもののかたち。 同時にそれを受け止める器の形。 器として受け止めることで、「▽」そのものが「あの世」の一部となり得ます。 最初に述べたようにシャーマンが現実の向こう側(あの世)を旅し、その能力によって肉体を取り巻くエネルギーの流れを癒す者であるならば、「▽」を刻みつけたトライゴーニックが意識的な死・魂の旅やシャーマンの入り口に導く石であるとされるのも頷けます。 長々と書いてきて、やっとトライゴーニックの意味に納得できました。 突然「▽をある石はシャーマンの入り口に導く石です」なんて言われても「なんじゃそりゃ」ですが、しつこく順を追っていけば、なーるほど……。 ……というか、ここまでしつこく順番に考えないと理解できない私がニブいのか。 さて、「▽」はここでひとまずおしまい。主役の石に話を戻します。 「初めて▽付を見つけちゃった〜♪」と浮かれていたのがひとまず落ち着くと、だんだん違うところに目が向き始めました。 溶けかけた氷のようなこの石。もうちょっと溶けたら、水晶であることもわからなくなっていたかもしれない石。「▽って、ホントに溶けて現れる形なんだねえ……」としみじみ。 この石よりも前に買ったトライゴーニックも、普通の水晶に比べるとエッジが丸くて「つるすべ」という感じでしたが、「▽は水晶が溶けて現れる」と聞いていなければ、妙なつるすべ感が溶けたせいであることがわからなかったことでしょう。 しかしこの石はみごとに溶けてます。 水晶が溶けて現れる「▽」。 三角形の持つ意味を調べた今、これはものすごい偶然としての意味をもつものになりました。 |
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つづく |
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