内部にピントを合わせると おお、やったじゃん、と思わず自画自賛した写真です。
ものはブラジル産のルチル入り水晶。 おそらく……ルチル入りだと思います。 「おそらく」というのは、ルチルが水晶に内包されたとき、今回の写真のように束になった部分とばらけた部分があるものをあまり見かけていないと思うからです。 金色のルチルでは、見かけたかもしれませんが、覚えている限り金以外のルチルでは、きれいにばらけているか、きれいに束になっているかのいずれかのような記憶があるので、ルチルにしてはちょっと変わった内包具合だな……ということで「おそらく」。 しかし、内包されている繊維状の結晶一本一本の輝き具合はルチルっぽい。 ルチルで間違いないと思いますけども。 ややスモーキーがかった水晶に、金というよりも銅色のルチル。 写真に自分(カメラ)が写り込まないように慎重にアングルを選びながら、ぱちり。 石の写真、特に透明な石を撮る場合、最大の魅力である「透明感」は最大の難敵になります。 透明であるが故に、どこにピントを合わせばよいかが問題なのです。 たとえば、今回の石では、石の表面にピントを合わせれば、球体という厚みのある形である分、内包物であるルチルはピンぼけます。 内包物にピントを合わせようにも、内包物が全体に散らばっていれば、ピントを合わせた以外の内包物はきれいに写らないこともあります。 普通に人物のスナップ写真を撮るのと違い、実物よりも何倍も大きく写す接写では、ピントが合う範囲が狭いためです。 このように「どこにピントを合わせるか」が問題なのですが、今回の石では、内包物の散らばり具合がちょうど良く、しかもその部分にぴったりピントが合いました。 いくらオートフォーカスでも、うまくいかない行かない場合も多いのです。 結果、球体の丸みがレンズの役割を果たしたように、肉眼で見る以上にルチルがきれいに見えて、なかなかすてき。 満月の夜に風に揺れるすすき野原……あ、中秋の頃に登場させれば良かったかも。 2007年11月26日、ブログ掲載 |
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