少数精鋭・カルサイト 何度も言ってしまいますが、我が家ではカルサイトは少数派。 ただ、水晶に比べて軟らかいというだけで、選ぶ機会がぐぐぐっと減っているのです。 もしかしたら、水晶以上に色と形のバリエーションがあるカルサイトにまで手を出したらヤバい……という、無意識のなせる技かもしれませんが。 そんな無意識ガード(?)をかいくぐってやってくるカルサイト達は、ある意味強者揃い。 形か、色に特徴が……と、改めて見てみたら、どうやら水晶にはない鮮やかな色合いにやられているようです、私。 アメリカはテネシー州、エルムウッドのカルサイトです。 母岩はスファレライト(閃亜鉛鉱)。 エルムウッドは、フローライトの産地としても知られていますが、こんなカルサイトも出ます。 スファレライト(閃亜鉛鉱)が母岩になっている、産地不明のフローライトやカルサイトを見たら、まずは、エルムウッドを疑ってみても良いのでは……。 カルサイトからの甘美なるお誘い さて、このカルサイトの形は「犬牙状(けんがじょう)」といいまして、いかにもカルサイトらしい結晶の形です。 他にも釘頭状や柱状など、いろいろな結晶の形がありますが、この形が一番好きかもしれません。 カルサイトは、きっちり結晶していてもなお軟らかいというか、みずみずしく優しい感じがする石が多いですが、犬牙状の結晶は、すっきりシャープな感じがします。 そして写真の石の最大の魅力は、色。光に透ける金色……あるいは蜂蜜色。 なんて豊かでおいしそうな色! 光に透けて黄金に輝くシャープな結晶を見ていると、なぜか、この石がどこか虚空の一点を指し示しているイメージが浮かんでなりません。 石の指し示す先には一体何が……。 ……カルサイト・コレクターの道へGO! だったら、どうしよう……。 (2006年5月13日、ブログ掲載) |
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