外の籠の中から 中国産のレッドファントムです。たぶん、中国産です。 お店の外に置かれた箱の中に玉石混交状態で入っていた中から見つけました。 そんな状態なのでラベルは付いていません。 そのお店で扱っている他の石の産地と、写真の石そのものの感じから、中国産であろうと見当を付けました。 結晶のエッジ(角の部分)にこつこつあたり傷がありますが、箱の中にごろごろ入れられていたにしては、きれいな方です。 水晶そのものもかなり透明で、表面もきれい。そのため、最大の見所であるレッドファントムがくっきりはっきり見えます。 いくつかくっついている結晶全てに、ファントムがはいっているということは、これらの結晶は、ほぼ同時に成長したということではないでしょうか。 大きな結晶が先に結晶していて、小さな結晶がずっとあとになってから成長したということではなさそうです。 一瞬だけの鉄? それにしても、こんなにくっきりシャープなファントムがつくられるということは、 (1)まず、水晶の結晶がゆっくり、じっくり、透明で端正な形に結晶する。 (2)成長途中で一時期だけ、鉄分がうっすら表面に付着する (3)再び、透明な水晶がゆっくりじっくり成長する ……という過程をたどったはずです。 ゆっくりじっくり結晶したと言っている根拠は、結晶学では、結晶の成分がたくさん含まれている中で急激に結晶するより、結晶の成分がわずかしかない中でゆっくりじっくり成長した方が、整った結晶になるとされているからです。 水晶がゆっくりじっくり結晶し、きれいな結晶になるのはわかるとしても、その途中で、一時期だけ鉄分が表面に付着する環境の変化があり、その後またきれいな結晶ができる環境に戻った(たぶん)ことを考えると不思議です。 環境の変化があったのならば、その後、元に戻ることなく環境が変化したままになりそうだと思うのですが……。 今ではすっかり見慣れてしまって、ファントム程度では驚かなくなってしまいましたが、初心に戻ってじっくり考えてみると、けっこう不思議なところが見えてきます。 (2006年8月27日、ブログ掲載) |
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