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産地不明 ハイパーシーン

ハイパー・ショック!




ちょっと硬い。

珍しくビーズ……というより、ビーズ以外ではまだ見かけていない(たぶん)石。(注:2006年9月時点の話です)
名前をハイパーシーンといいます。和名は紫蘇輝石。

ハイパーシーンなんて、まるでパワーストーンのネーミングにありそう……なんて思っていたら、案の定、ありましたね。
Hyper (超える)Stheons(強さ・力)だから、ものすごいパワーのある石なんですという説明が。
私がこの石を買ったお店でも「ハイパー・ストーン」なんて言ってましたから、いかにもありがちなイメージなんですが、それにしても。

ハイパーシーンはエンスタタイトと呼ばれる鉱物の一種で、ほとんど同じ組成の兄弟石にブロンザイト(古銅輝石)という石があります。
わずかに鉄の含有量が違うこの兄弟石よりも「ちょっと固い」……というのが名前の由来なのです、実は。

ちょっと調べれば

「間違ってるじゃないか!」……と文句を言うよりもむしろ、「調べていない」ことに、ひとこともの申したい気分。
名前がおどろおどろしくも「ハイパー」ですから、ハイ・パワーな石! と思ってしまうのも、そういって宣伝したい気分もわかります。
私もハイパーシーンがちゃんとした鉱物名ではなくて、セールス・ネームだと思ってました。

しかし、ハイパーシーンがエンスタタイトという鉱物であることがわかれば、ちゃんと調べられるのです。最近見つかったばかりの新しい石で、海外サイトまで遡らなければ資料がないわけでもなく、何も小難しいサイトに入り込んで、頭をひねらなくても、簡単に説明して下さっているサイトはいくつもあります。

それを調べていないのは、いかがなものか。
それとも、調べたけれど書いていないのでしょうか。

パワーストーンやヒーリングストーンは、イメージが価値を持つ分野ですから鉱物学的に云々というのが無粋であることはわかっていますが、それにしても、どう見てもあやしく間違っている説明が、伝言ゲームのように広がっていくのはあまり見ていて気持ちのいいものではありません。
本であれば、最初にそれを唱えた人の本を、できれば分野の違う情報もつきあわせて、知っておくだけは知っておいて欲しいです。
石を販売して対価を得るお店だからこそ、その義務があるはずです。

ちなみに「ベルベット・ラブラドライト」という名前も見かけましたが、もちろん、ラブラドライトの仲間ではありません。
「ラブラドライトとは別の鉱物ですが、輝きが似ていることからベルベッド・ラブラドライトの名前でも呼ばれています」
という、短い説明でことは足りるはずなのですけれど……。

文句ばかりが先行しましたが、写真の石(ビーズ)は、長径が1.5センチほどの薄い楕円形。
黒っぽい地にセピアピンクの年輪のような模様がぼうっと浮かび上がる渋い石です。
思いきって。超マクロで迫ってみたら、意外にも層状構造であることがわかりました。
よーく見ると虹色の輝きも見えて、これが深みのある色合いの一因のようです。

白状すれば「ハイパー」という言葉に「何だそれは」と一粒買ってしまったこのビーズ、一体何に使いましょうか。

2006年9月17日、ブログ掲載


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