一匹ください。 持ち歩くけれども願掛けはしない。 あだ名は付けても名前は付けない。 そんな私が、名前を付けてペットあつかいしてしまいそうになる石が、今回の主役です。 その石は、オケナイト 石なのに石とは思えない、けばけばふわふわのかわいいヤツ。 さほど珍しい石ではないので、見る機会は何度もあったのですが、カルサイトですら「柔らかい」という理由で手を出すのをためらう私は、興味津々ではあるものの、このふわふわ石に手を出しかねていました。 母岩付きのオケナイトは大きさと重さの点でちょっと却下。 分離されたオケナイト単体は、壊しそうでさわるのがコワイ……。 ところが。 某鉱物店の即売会で、布を貼った台のうえにいくつかころころおいてあるのを見て、そのかわいらしさにクラクラクラ……ッ! 「欲しい〜」という気持ちと、「さわったら壊れそう……」という気持ちがせめぎ合います。 なんといっても、こんな頼りなげなものを、手に持っている籠にどうやって入れたらいいのでしょう。 ぐらつく心の天秤に決定のおもりをのせたのは、いくつかころころしていたオケナイトのひとつに生えていたプレナイトのしっぽ。 これをつまめば大丈夫! ……というわけで、めでたくプレナイト付きのオケナイトはうちに来ることになりました。 レジに持っていくときも、「これを下さい」というよりは 「一匹ください」という気分。 ところが……お店の人は、ラベルと一緒にオケナイトをジッパー付きの小さいビニール袋にひょいと放り込み、他の石と一緒に紙袋に入れてしまいました。 「こ、壊れるーっ」と内心悲鳴を上げたのは、言うまでもありません。 緊張の撮影 オケナイトは、軽くさわる程度なら大丈夫と聞いてはいましたが、やはりこのふわふわを目の前にすると緊張します。 袋から出すときも、ラベルに乗せたまましずしずと。 写真を撮るにもプレナイトのしっぽをつまんで慎重に。 念のため、ウッドビーズを針金で円く輪にした座布団(?)を作り、最後には、比較的丈夫そうな石をケースから追い出し、オケナイトを入れることにしました。 いつになく緊張した撮影の成果が今回の写真です。 まん丸部分の直径は2センチ。 ふわふわ具合はちょっと短めの短毛種。 プレナイトのしっぽのほかに、さらに小さいオケナイトと、アポフィライトとおぼしき小さくて透明な立方体の結晶がちょこっとくっついています。 ほかのオケナイトは母岩から分離したためにその断面が見えていますが、このオケナイトはしっぽのおかげで宙に浮いていたらしく、おなかまでちゃんとふわふわしています。 面白い石だと思っていたけれど、こんなにカワイイとは……。 しばらくこのふわふわに心和みそうです。 ※このオケナイトに「顔」を書いてみました♪→こちら (2005年3月24日、ブログ掲載) |
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