ボージーストーン追加情報・2
(写真はありません


ミネラルショーで突撃取材

2005年6月の新宿ショーで得た、ボージーストーンについての追加情報です。
ボージーストーンについてはこれまで何度か調べてきましたが、
ネットで紹介されているボージー情報の中の「ワイディゴ族」についてはわかりませんでした。
「ボージーストーンは、カンザス州のインディアンの聖地で採取されます」
「ボージーが採掘される自然のピラミッド。 古来よりワイディゴ族の聖地であった。」
とされているワイディゴ族です。

そもそもネイティブ・アメリカンの部族は、大きな部族の下に小さな部族があり、すべてを数えると膨大な数になるのだそうです。
しかも今現在知られている名前は、別の部族が呼んだ名前だったり、フランス人やスペイン人、アメリカ人がつけた名前だったりと複雑です。
ですからすべての部族名を検索するのは不可能だとしても、ワイディゴ族という名前は見あたらなかったのです。

では、ボージーストーンをあつかうお店の人に聞いてみよう!
……と思い立ち、さっそくミネラルショーで突撃取材しました(笑)。
ボージーストーンやロシレムの日本における正規代理店(?)をしていて、普段は卸で、ショーの時のみ小売りをされるというW店さんです。

ワイディゴ族改めカウ族、カンサ族

せめて綴りさえわかれば、と聞いたところ、親切に教えて下さいました。
そのお話によると、
●ワイディゴ族という名前は、現地の人しか使っていない名前である
●英語の名前(英語圏の人がつけた名前は「カウ(Kaw)族」という。

……ということでした。

なるほど、それでは調べてもワイディゴ族が出てこないのがわかります。
私たちにとって「ニッポン」でも、外国の人にとっては「Japan」であるように、ワイディゴ族は別の名前で知られていたのです。

「カウ(Kaw)……と」としっかりメモをとって帰宅後さっそく検索しました。
結果、「Kaw族」ではヒットしませんでした。
さらにしつこく「カウ族」で検索すると……ジャズのサイトで、カウ族は
カンサ族として知られている……と書かれていました。

また、新しい名前の登場です!

次にカンサ族で検索してみると……おお、あったあった。
カンサ族はかのスー族につながる一族で、州名であるカンザス(Kansas)はこのカンサ族からきていました。
よりくわしく言うと、スー(語)族の“kansa”に由来し、『南風の人々』
という意味なのだそうです。

アーカンサス? アーカンソー?

ちなみに「スー」という名前はフランス人がつけたもので、アルゴンキン語(別のネイティブアメリカンの一族が使っていた言葉)で「小さい蛇」を意味する蔑称でしたが、今ではアメリカ政府によって公式の部族名として使われています。
元は「ラコタ族」「ダコタ族」だったようです。(ラコタはラコタ語で「友人、仲間」の意)

さらにKansas と綴りが共通しているアーカンソー州 (Arkansas)は、「アーカンサス」ではなく
「アーカンソー」と発音します。
この名前は、ラコタに属するクアポー族に他のインディアンが与えた呼称で、「下流の人々」を意味するそうです。なんと、アーカンサスかアーカンソーか揉めた末、1881年の
議会の議決によってアーカンソーとなったんだとか。

ちょこっと追記
写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。推測・個人的意見が混じっています。 




ちょこっと追記

ひところのようにたくさん見かけなくなった(2007年2月現在)ように思うのは、私だけでしょうか。
さて、ボージーストーンは、
●塩や水に弱い
●アルミホイルに包んで、他の石とは離して保管する
●カレン・ギルスピーによって浄化・活性化されていないものは、やがてボロボロと崩れる
……とか、いろいろ言われています。
この、いかにも意味ありげな注意書きをちょこっとつついてみます。

ボージーストーンの主成分はパイライト(黄鉄鉱)です。
鈍い金色で、時にシャープなサイコロ型結晶を作るパイライトは、鉄とイオウが結びついた鉱物で、意外にもろいのです。
ものが鉄ベースなので、塩や水に弱いのは当たり前。

イオウを含むので、銀などの金属を黒く変色させてしまう可能性があります。アルミホイル云々……は、このあたりに対する注意なのかもしれません。ちなみに水晶と同じ箱 (アルミホイルで包んでいない) に入れていますが、水晶には何の変化もありません。

では、ボロボロ崩れる……というのはどうでしょう?
これについて、面白い話を聞きました。
パイライトには、同一異像(成分は同じだが、結晶のしかたが異なる)の鉱物、マーカサイトがあります。黄鉄鉱に対して白鉄鉱といい、パイライトに比べて名前の通りやや白っぽいです。
さて、このマーカサイト、パイライトに比べて安定度が低く、そのまま置いておいても何年かすると、空気中の湿気によって分解し、バラバラになってしまうのだそうです。
パイライトとは結晶するときの温度の差などで別れるため、両者がまざっていることもあるようです。

ボージーストーンでも、マーカサイトがまざっているものがあり、それらはやはり湿気などによってバラバラになる可能性があります。
業者は、マーカサイトが混じっているかいないかを分け、パイライトだけの比較的丈夫なものを「活性化した」といって売っているんだ……というのですが……さて。

(2005年6月7日ブログ掲載)
 


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