ドミニカ産 ラリマー

心たゆたう水面




 豊かで厳しいかたち

「原石派です!」と即答しちゃう私ですが、うちには丸玉もいます。
丸という形は、「円満」だとかいろいろ意味があると思いますが、一方で、石の形としては一番贅沢な形なんじゃないかと思うときがあります。
石から丸玉をつくるには、三倍の大きさの原石が必要だと聞きました。
しかも、大きなひび割れなどがあってはだめです。
なかにはへこみや欠けを残した丸玉もありますが、やはり丸玉といえばかけもへこみもないつやつやの真円でしょう。形のゆがみもゆるされません。
ハートやエッグ、繭玉であればとがっていたり、ころんと丸かったりするのは「個性」で許されますが、ゆがんでいたら真の丸玉ではなくなってしまいます。
私が持っているヒマラヤ水晶(インド産)の玉は、よく言えば大らか、悪く言えばちょっとへたくそにゆがんでいて、丸くても「丸玉」と素直に呼べません。
シンプルで、シンプルであるがゆえに厳しく、同時にやさしい形。それが丸玉ではないでしょうか。

丸が似合う石がある

その丸玉で欲しい石がありました。
石ならばまず原石なのですが、結晶を持たない石は、磨いた方がだんぜんきれいです。
そのなかで、タンブルではなく、あえて丸玉で持ちたかった石……それがラリマーです。
ご存じのように、「ラリマー」は商品名で、正式には「ブルー・ペクトライト」と言うらしいです。
しかし、発見者の娘さんの名前である「ラリサ」と海を表す「マール」を合わせたというロマンチックなネーミングと、青い海のドミニカ共和国で採れる水面のような青い石というのは、できすぎと言いたくなるほどにぴったりです。
このごろでは白っぽくて不透明なラリマーばかりを見かけますが、できれば、透明感を感じる石が欲しい……。しかし、このラリマーという石、高いんですよねえ……。タンブルでもびっくりするようなお値段で、丸玉ともなれば値札を見るのがコワイほど。
しかし。夢は叶いました。
先ほど「ブルー・ペクトライト」だと言っておきながら、写真に「グリーン」とはどういうことだと思うかもしれませんが、これがミソです。手のひらにころりと収まるほどよい大きさ。透明感を感じる色合い……なのですが、この石、かなり緑っぽいのです。
ラリマーといえば「水色」ですが、これは明らかに「青緑」。(写真は実物よりも青く写っています)
そのとき一緒にいた方に、ブルー・ペクトライトというより、グリーンペクトライトなんだろうね、と教えていただきました。そのせいでしょうか、ラリマーにはあるまじき値段だったのです。(しかもさらに安くしていただいちゃいました♪)
わずかな色の違いで、この差は何ごと!

この石がラリマーと言い難いかというと、そんなことはまったくありません。
「熱帯の海の色だよね」とは、この石を見た人の言葉ですが、まさしくそんな感じ。
魚が群れ泳ぐ、母なる海の色。
この石が丸玉の姿で、私の手元にやってきた、その巡り合わせに感謝です。

(2004年11月29日、ブログ掲載)

 

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