すっかり定着 アポフィライトを水晶と勘違いし、「この水晶、四角い……?」などとぼやいていたころから○年。 今、私のまわりではこういう会話が交わされます。 アート&ジェム展・IMAGE2006の時のことです。 会場で出会った石好きさんたちと、夕飯でも食べようということになり、6人ほどでお店に入りました。 石好きが6人も集まれば、そこはもう即席オフ会。さっそく戦利品を見せ合い、感想を述べあいます。料理よりも先に石がテーブルに並ぶ様は、一体何ごとかと思われてしまうかも。 しかし、心配ありません。 一人二人ならば、気にすることもあるかも(ないかも)しれませんが、6人もいれば大丈夫! 外野など目に入りません!(笑) ……で、例によって「こんな買っちゃったぁ〜」などと言いつつ、その日の戦利品に混じって、テーブルの上に並べられたのがこの石。 アポフィライトです。 産地はもちろん、インド。 長さは6センチほどで、ひとつの結晶としてはそこそこ大きめ。 ただ、写真では裏にあたる部分が母岩に接していたようです。 一緒にくっついているのはスティルバイト。 この石を見た石好きさんが言いました。 「アポフィライト……に見えるんだけど?」 「KUROさんのことだから、アポフィライトに見える別の変な石ってことはないよね?」 すっかりKURO=「変な石」のイメージは定着しているようです(笑)。 石好きの深海へ ご安心下さい。別の変な石でも、そっくりの水晶でもなく、アポフィライトです。 ただし、レモン色♪ アポフィライトといえば、たいていは透明。 そしてグリーン。 しかし、グリーン・アポフィライトにもいわゆる「緑」と、若干青みの強い緑があったりしますし、写真のようなさわやかなレモン・イエローもあります。 グリーン・アポフィライトの緑色は、バナジウムによるものだそうですが、このレモン・イエローもそうなのでしょうか? 内包物によっては、赤や茶色も見かけたことがあります。 ロシアでは、水晶に付着した淡いピンク色のものもあります。 透明と緑以外は、あまり見かけることのない色なので、手にすることができてラッキー! 500円という、ショーならではの価格が可能にした衝動買いです。 次なるターゲットは、チョコレートのような色合いがシックな茶色。地味ですが、気になる色合いです。 「へー、『ぎょがんせき』っていうのかー」 から、 「ふふふ、次は茶色のアポフィライトだ」 までの長い道のりは、そのまま石好き世界の深さでもあります。 そして底はまだ……見えません。 2006年11月28日、ブログ掲載 |
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