メキシコ産 グロッシュラー

ラスベリー・ガーネット




 石勢力第3位? 4位?

我が家の石勢力、不動の第一位はもちろん、水晶。
第二位は、これまた順当にフローライト。
第三位は……ガーネットとトルマリンがしのぎを削っていたのですが、アフガニスタン・パキスタンの超個人的ブームのために、三位トルマリン、四位ガーネットかもしれません。
……トパーズも迫っているかも。いや、アクアマリンもかなり来てる……。

ともあれ、ガーネットです。光に透かして撮っているので、やや派手に写っていますが、実物もおいしそうで鮮やかなホットピンク。
その色合いからラズベリー・ガーネットとも言われる、グロッシュラー(灰礬柘榴石)です。

グロッシュラーは、カルシウムとアルミニウムが主成分のガーネットですが、このおいしそうなピンクのガーネットには、スペサルティンの成分がちょっとまざっていて(正確には、カルシウムの一部がマンガンに置き換わっている)そのためにピンク色をしているのだそうです。

 
名前は「すぐり」、でも多種多様多彩

グロッシュラーの名前の由来は、「すぐり(グーズベリー)」。
つまりは緑色系の石に付けられたものですが、こういうピンク色もあれば、もっと白っぽい「苺ミルク色」もあります。
成分を見ていくと、今回のようにスペサルティンがまざっていたり、アレとコレがまざっているというか、中間種というか、いろいろ成分がまざりやすい石であるようです。

おまけに、ラズベリー・ガーネットは色合い方つけられたニックネームで、鉱物名はグロッシュラー……というように、鉱物名とニックネームがごちゃごちゃ入り交じって、さらにことは複雑に。
ガーネット=深い赤というイメージがありますが、色合いも、成分も多種多様で多彩な石なのです。

さて、写真の石は直径一センチほど。
手に入れたのは何年か前ですが、この鮮やかな色と、ガーネット特有の結晶の形のために、なかなかうまく写せなかった石でした。
色合いが鮮やかなために、ハレーションを起こし、結晶の形は、いつもどこか一面が光を反射させて形がわからなくなる……という具合だったのです。

それがこの度いつになくきれいに写せたので、さっそく登場。
母岩付では石灰岩の中に埋もれた状態で産出し、母岩を産で溶かして結晶を露出させていることが多いのだそうです。
母岩の中にざくざく入った結晶は、まるでドライフルーツ入りのお菓子のよう。
きれいに整えられた結晶は、白い母岩にピンク色が映えてこれまたスィーツ。
見るからにかわいい石ですが、いまだ母岩付にご縁がありません。
それにしてもかわいい色! おいしそう……。

2007年2月23日、ブログ掲載
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