地味だけど ガネーシュ・ヒマール産の母岩付ミニミニクラスターです。 ミニミニというだけあって小さいし、結晶は寝そべり加減だし、表面にちょっと付着物があって、 見た目の透明度はいまひとつ。 我が家の他のガネーシュ産の石には、個性の強いの、きれいなのもあるので、そういう石と並べてしまうと、かな〜り地味。 しかしながら、光に透かすとガネーシュらしく鋭く光を弾き、母岩にくっついているようすが、ヒマラヤの山々に抱かれて結晶したようすを感じさせてくれます。 普通に見れば地味だけれど、カメラを通して一対一で向き合うと、自分が選んだ石には、絶対すてきな表情が隠れている。 これ、私の信念です。 値段に負けて次点の石を選ぶこともあるし、友人の石好きさんに勧められて買った石もあるし、麗々しい説明書きに、つい興味惹かれて買った石もあるけれど、数ある石の中から「これ」を選ぶ最終決断は、絶対自分にあるのだと、そう思うことにしています。 自分で「これだ」と選んだことで、その石は、選ばなかった他の石とは違う、「私の石」になる。 「私の石」は浄化不要。 「私の石」だから、私には、その石のとびっきりの表情を見つける義務があるし、それを真っ先に見る特権がある。 石の写真を撮って、 「あ、ピンぼけた」 「いい感じ!」 「目では見えてるのになー」 などと、一喜一憂しながら、そんなことを考えます。 ときどき「石の浄化しないんですか?」と言われますが、写真と撮るときは、カメラを通して石と私の一対一の真剣勝負。 だから、私は石の浄化なんかしません。 私が選ぶ前に誰が手に取り、どんな念が入っていようと、一対一の真剣勝負の時がある限り、そんなものははじき飛ばします(笑)。 持ち主が、他の誰とも知らない相手に負けるものか! それこそが、「これ」と選ぶ決断とそれによって結ばれた、「縁」のちからだと思います。 2007年3月12日、ブログ掲載 |
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