パキスタン産 エピドート

気が付くといる




 いろいろ誤解されてます

エピドートです。和名は緑簾石。
エピドートというのは、成分が若干違う仲間石がたくさんある石です。
おなじみなところでは、ピンクオレンジと緑が混じったような石、ユナカイトにも含まれていたり、プレナイトのビーズに内包されていたり、もちろん、水晶に内包されていたりします。
ところが、ちょっと残念なことにこの石、いろいろと勘違いされていることが多いようなのです。

まず、ユナカイト。

たまに、ユナカイトの和名が「緑簾石」になっていることがあるんですが、違います。
ユナカイトの和名(?)は「ユナカ石」その正体は、エピドート・石英・長石などが混じった岩です。


プレナイトの場合は、トルマリン入りと言われている場合が多いです。
ショールという表記もありますが、これは黒いトルマリン、あるいは鉄電気石の意味。
ところが、プレナイトに内包されているのもエピドートです。
よく見れば、黒ではなくて緑なので、ショール(黒トルマリン)ではないとわかりそうなものですが。
プレナイトにはエピドートにくっついて結晶しているものもあります。

トルマリンと間違われると言えば、水晶に内包されたものも、緑のトルマリンと間違われることが多いようです。これは、ちょっと仕方がないかと思うほど似ているのですが、色を比べると緑のトルマリンより黄色〜褐色がかった色合いです。くわしくはこちら
結晶の断面も、丸みを帯びた三角のトルマリンに比べて、エピドートは平べったい感じです。

案外エピドート単体で見かける機会が少なくて、別の石に内包されている場合が多いのに、内包されると、トルマリンにまちがわれてしまうとは、ちょっとかわいそう……。
こんなに綺麗な色合いの石なのに。
緑のトルマリンと思っていたけど、もしかして? そんな石はありませんか?

2007年6月4日、ブログ掲載
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