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見て、比べて、考える。
その6
グリーントルマリンとエピドート

たぶん、結晶を見れば、勘違いするケースは、あまりないはず。
ややっこしいのは、プレナイトなどに内包された場合。
確かめもせずに古い説明が使われ続けて、間違いと誤解を拡大再生産しています。


マスカットグリーンのプレナイトの中に内包された、針状の緑の鉱物。
写真では太くがっちり内包されてますが、たいていは写真左端のように針状です。このタイプは、「ショール入り」「トルマリン入り」と表示されていますが、正しくは「エピドート入り」
「トルマリンみたいに見えるからそういうことにしちゃえ」的な説明が、訂正もされずに使われ続けているようです。
エピドートである証拠その1。
ちょっと見にくくて申し訳ないですが、写真のまん丸はプレナイト。矢印で示しているのがエピドート。
このようにプレナイトとエピドートは、一緒に産出します。

では、どうやって見分けるか。
原石であれば、見分けるポイントは断面
トルマリンはたいてい、円筒に近い三角形(円にちょっと角がある)をしています。
一方、エピドートは円筒ではなくて、板状だったり、ひしゃけた菱形だったり、
トルマリンに比べてあきらかに「薄っぺら」この違いが最大のポイント。

そのほかに、よく見ると色合いも違うようです。

かなり「緑」が強いエピドート。それでも右のグリーン・トルマリンと比べると、黄色みを帯びた緑色であることがわかります。 先端部分が黒いグリーン・トルマリン
緑は緑ですが、黄色や茶色を帯びていない緑です。
褐色のエピドート
トルマリンのようにも見えますが、断面を見ると板状です。
グリーン・トルマリン。トルマリンは一つの結晶の中で、色が入り交じることがあります。
エピドート。褐色と緑の中間の色合い?
このように結晶が複数くっついた場合、エピドートは束状にならずに平べったくくっつく感じ。
また、結晶の幅が両端で少し違うので、くっつくと若干扇形に広がって見える。
グリーン・トルマリン。黄色みを帯びた緑色だが、やはりエピドートよりは「緑」な感じ。
結晶が複数くっついた場合、「束」状になる。結晶は上もしたも同じ太さなので、放射状に結晶していない限りエピドートのように扇状に広がることは少ないと思う。

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