ウルグアイ産 シトリン

ちょっと渋めの金色




 柱面あり

ウルグアイ産のシトリンです。
詳しい産地はわかりませんが、Artigasではないかと言われました。
アルティガスと言えば、つくつくタイプのアメシストの産地。
そこで産出するシトリンは、このように柱面の発達したタイプなんでしょうか。

色合いは、やや渋い感じではあるものの、しっかりとしたシトリン色。
以前、かなりでかめのウルグアイ・シトリンが登場しましたが、形も、色もそっくりです。これは、たぶん同じ産地なのでは……。
大きい方のシトリンを買ったとき、とにかく天然のシトリンが欲しくて欲しくて探していたんですが、待ってりゃそのうち手頃なサイズがやってくるんですね……。

さて、シトリン。
ビーズやパワーストーンの分野では、アメシストやスモーキーを加熱加工したものが多いようで、「天然のシトリンなんて、滅多にない」といわれておりますが、原石の分野では、探せば何とか見つかるようです。

どこまで加工?

ところで、シトリンとは、黄水晶。
鉱物的には色にかかわらず「Quartz」です。
黄色く見える水晶であれば、「黄水晶」であるわけで、では、加熱によって色を変えられ黄色く見える水晶をシトリン(黄水晶)と呼ぶべきか否か。

個人的には、天然の環境下で黄色くなったものだけを「シトリン」と呼びたいところですが、ベースが天然石であれば、染めたものでも「天然石」と言われるように、 結果的に黄色ければいちおう、黄水晶(シトリン)であるわけで……。

また、加熱や放射線照射は、自然環境下でも起こりえる変化であるから、天然のものか加工したものかは関係ないのだという意見もあります。
ですが、この意見には
ちょっと反対したいところがあります。
たしかに、加熱は地熱によって、放射線照射は放射線鉱物がそばにあることによって自然界でも起こりえる変化ではありますが、自然界の、その場所では起こりえなかったからこその原石の色なのではないでしょうか。

自然界でも可能であるけれど、その場所では不可能な現象、たとえば、地質的に放射線鉱物が含まれないところで結晶した水晶を、放射線処理してしまっては、それはちょっと違うでしょう。

ルールと意欲

このような水晶の加工については、さまざまな基準や価値観があるので、一概にどれが良い、悪いとは言えませんが、加工して作った色を「レアな天然の色」として売ることは完全にルール違反です。

また、石を買う場合も、さまざまな基準があるのだということを理解した上で、自分はどのようなものを求めているのか(天然でシトリンなのか、加工してあっても良いのか)を、はっきりと示して納得した上で買う方が良いと思います。

最後にこの水晶のもう一つの特徴は。



側面からみると、茶色い斑点。
極小の放射線鉱物がくっついたか内包されたことによって起こる部分的なスモーキー化。
クリスタル用語では「ホットスポット」と呼ばれることがあります。
シトリンのホットスポットは少ないそうなんですが、意外にあるんじゃない……?

2007年6月8日、ブログ掲載
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