複雑で魅力的なルチル 水晶のインクルージョンはいろいろです。中でもルチルは横綱クラス。 ついでに、ややこしさでもトップクラス……かも。 ショール(黒トルマリン)が黒ルチルに、アクチノライトが緑ルチルに間違われたり、誤解されたりはもちろん、いったいこれはルチルなのか、別のものなのか悩むと言う意味でも複雑奇怪。 たいていはよーく観察すれば見分けられるようなのですが、中には本気でなんじゃこりゃ、と言いたいものも。 今回の写真の石もその一つ。 我が家での呼び名は「ふさふさ」「けもけも」。 最初は角閃石と思っていたのですが、光が当たったときのつやつや具合がルチルを思わせて、いったいどちらか判別不能。 角閃石かルチルか。いったいどっちなんでしょうねえ……。 もしかして、全く違う別物だったりして。 別の方から見てもふっさふさ。 たぶん、最初にこのふさふさがあって、あとから水晶が結晶しているはずなんですが、水晶が結晶する前に、このふさふさがどのような状態でふさふさしていたのか、とても不思議です。 地面の下には不思議がいっぱい……。 2007年7月25日、ブログ掲載 |
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