アフガニスタン産 ローズクォーツ(マッシブ)

”メタ”……”ガイア”が与えた力




初、マッシブ(塊状)

ローズクォーツです。
私には珍しく、塊状ローズクォーツ。
これまで結晶形でないローズクォーツというと、透明感があるとか、スターが出るとか、色が濃いとか、そういう点で選んで買っていたので、丸玉が多いです。
多分、磨いていない”ぶっかき氷風”ローズクォーツはこれが初。

なんたって、産地がおもしろい。
アフガニスタンです。
ローズクォーツでアフガニスタンといえば、

とか

とか

とか、色が濃く、貴重な結晶形ローズクォーツの注目の産地。
そこからやってきた、塊状ローズ

こういうローズクォーツも出るんだ!
……と、まずはびっくり。
はんなりとした桜色、透明感はそこそこあるものの、クラックが派手に入っているために、向こう側が透ける透明感は望めません。
しかし、クラックが入っていてもしっかり桜色で、ちょっと光がにじむような微妙な質感に惹かれて
珍しくも塊状に手を出しました。

メタモじゃなくてメタ

さて、この石を手に入れてまもなく、某所で石の販売会。
そこでは、かの「メタモルフォーゼス」が売られていました。
メタモルフォーゼスは、A・メロディ氏が命名したミルキー・クォーツの一種で、色は半透明の白、または半透明の淡いピンク。
放射線を照射するといったん真っ黒不透明になり、それを加熱すると今度は透明感のある金緑色に変化して安定するという、ちょっと信じられないような大変身を遂げる石です。
金緑色に変化した石は、オーロ・ベルディ(ポルトガル語で金緑)と呼ばれます。
半透明白→金緑色という変身っぷりから、「変容」を意味する
メタモルフォーゼス(Metamorphosis)という名前が付けられたのですが、その即売会では、似ているようでちょっと違う名前が付けられていました。

Metamorphic Quartz

最初はちらっと見て「メタモルフォーゼス」と書いてあるのだと思っていたら、違います。

メタモルフィック・クォーツ。

その意味は、変成作用を受けた水晶(石英)ということです。
変成作用とは、地殻変動などの「熱と圧力」によって固体のまま、もとの石とはちがう鉱物になったり、構造が変えられてしまうような作用のことです。

大地の力を余計に受けた?

つっこんで聞いてみると、メタモルフォーゼスは、アルミナ(酸化アルミニウム)をコロイド状に内包し、そのためにふわっとにじむような光り方(オパレッセンス)を示し、放射線+加熱で変色するだけでなく、地下で変成作用を受けているとのことでした。

私なりの解釈を交えて理解したところでは、変成作用を受けたことで、アルミナをコロイド状に含んだのではなく、アルミナをたくさん含んでいると、結晶形ではなく塊状(脈状)の石英になりやすいらしく、そのために全体に変成作用を受けたらしいのです。

変成作用を受けて、水晶(石英)以外の別の鉱物になっているわけではないようですが、構造はやや変化しているのか、劈開のような割れ方を示すものもあると言います。

劈開というのは、その鉱物に特有の割れ方の癖のようなもの。
たとえばカルサイトがちょっとつぶれたマッチ箱のような形に割れるのも、フローライトがピラミッドを上下にくっつけたような八面体に割れるのも、劈開によるものです。
しかし、水晶(石英)には劈開がありません。
そのために石英を砕いても、規則性のない破片になり、平らな面に割れることはないはずなのです。

しかし、メタモルフォーゼスの中には、劈開がない石英とは思えないような割れ方をするものがあります。
これも、変成作用を受けているためで、かつての結晶の境目が変成作用(圧力?)で平行になるまでに変形し、そこで割れることによって、あたかも劈開があるように見えるのだというのです。
中には、これを珍しい劈開がある石英と見なして、クリベージ(劈開)・クォーツと呼ぶこともあるそうです。

見かけによらないメタモ

メロディ氏は、その変色ぶりからメタモルフォーゼスと名前を付けましたが、鉱物的に見てもメタモルフィックな石英であったわけで、偶然とは言え、ややこしくもよく似た名前が付いてしまったわけです。
メタモルフォーゼスは、「メタモ」と略されますが、メタモルフィックは、「メタ」と略されます。
一字違いで略され方まで似ています。

さて、半透明で塊状で、ふんわり輝くオパレッセンスを示す石英と言えばマダガスカルのジラソルがあります。淡いピンクのピンク・ジラソルがあるあたりも、似ています。
これも、聞くところによると、変成作用を受けている「メタ」・クォーツであるようで、放射線+加熱で変色するのだとか……。(「メタモ」のように顕著な変色ではないようです)

マダガスカルは、その大地の成り立ちを考えると、変成作用(メタモルフィック)を受けていても不思議ではなさそうです。
ジラソルが変色するとか、変色させたジラソルの話は聞いたことがありませんが、ミルキーで黄色っぽいジラソルは、もしかして……。

みなさん、普通のミルキー・クォーツとメタモ、あるいはジラソルは、なにがどう違うんだ、と思ったことはありませんか。
メタモは、なるほど大変身しますが、何もしなければ半透明のぶっかき石英。
ピンク・メタモに至っては、ローズ・クォーツと見分けがつきません。

しかしながら、メタモには「変容」の力があると言われ、ジラソルは「とても強い(きつい)石だ」とおっしゃる石好きさんがいます。
少なくとも、見かけ通りのやさしげな石とは違うような。
その「違い」が「メタ」に起因するとしたら。
変成作用をうけているということは、普通の水晶(石英)よりもさらに、熱や圧力と言った大地の力を受けているわけですから。

科学的なこととイメージ的なことを直接結びつけようとは思いませんが、どこかでつながっているとしたら、おもしろい。

実は、メタ?

さて、話は写真のアフガン・ぶっかき・ローズに戻ります。
メタ・クォーツのことを知った上でこの石を見ると、写真では左がわのあたりが、妙に平らに、平行に割れているような。
惹かれたポイントである、ふんわり光ににじむような質感も、オパレッセンスといえそうな。

メタ・クォーツについてお聞きした石屋さんに見てもらったところでは、「メタ」かもしれないね、とのことでした。

私としては可能性、いや、期待大(笑)。
なぜなら、アフガニスタン・パキスタンは、ヒマラヤ誕生のきっかけとなったインドがユーラシアへ衝突した、その膨大なエネルギーを受けている場所。
土地柄としては、資格十分なのです。

メタ・クォーツというものを知って広がる想像は、しばらくわくわくさせてくれそうです。

2007年9月16日、ブログ掲載
写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。推測・個人的意見が混じっています。



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