アゲートじゃなくてクォーツ デンドリチック・アゲートというのがありますが、これはクォーツ。 デンドリチックというのは、「樹枝状の」という意味。 水晶や瑪瑙に内包されているものは、たいていは二酸化マンガンと言われていますが、それ以外でも樹枝状に内包されていれば、デンドリチックと呼ばれることがあるようです。 (海外サイトで水晶中に銀が樹枝状に内包されているものがありました) そもそもデンドライト状結晶は金属融液を凝固させた際に典型的に観察される組織で、石の種類を問わず、樹枝状になった鉱物はデンドライトと呼ばれるようです。 瑪瑙やオパールの中のデンドライトは、もさもさと立体的ですが、水晶の中のものは、いってみれば「押し花状」。 平面的なかんじがします。 それは、おそらく瑪瑙やアゲートはつぶつぶ構造の石であるのに対し、かっちり結晶した水晶では、結晶内のクラック(ひび)にそってデンドライトが成長するからだと思います。 水晶好き、しかも形も好きだけど内包物好きの私としては、デンドリチック・クォーツはもちろん魅力的。 できれば原石……ですが、デンドリチック・クォーツは、ほとんどが結晶系ではなくて塊状、大きなものになるとせっかくの樹枝状の内包物が見えにくくなってしまうので、ルースを、そしてなるべく「枝振り」の良いものを選んでみました。 小さくったって、写真で拡大すれば問題なし! えっへん。 2007年10月14日、ブログ掲載 |
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