インド産 ヒマラヤ水晶

色のない色の違い




輝きの差?

水晶はひとつひとつ個性があり、もちろん同じものは二つとしてありません。
それでも、大きく見ていくと産地ごとの特性がある……と、何度か書いてきました。
その特徴……というのは、産地で共通する色や形であるわけですが、よく見ていくと、水晶という石の最大の特徴である「透明」……、色のない「無色透明」にも違いがあるように思うのです。

無色透明といっても、ごくわずかに色づいている場合もありますが、ブラジル産とアーカンソー産を比べると、前者が白く明るい透明感であるならば、アーカンソーは光さえもとどめない、光の向こうの影さえ感じさせる透明感……というのが、私が感じた違いです。

他の産地では、マダガスカル産はブラジルに近い……でしょうか。
個性的過ぎるロシア産は、素直に透明な石を持っていないのでパスするとして、ヒマラヤ水晶も、ネパールはアーカンソーの透明感に近く、インドはブラジルに近いかなと考えています。

同じ産地でも

写真の石はインド産のヒマラヤ水晶です。
写真では大きく見えますが、実物は、2センチちょっとのおちび石。
小さいのにしっかり成長線を刻んだ結晶が3つ、ちょこんと身を寄せ合っています。

ところで、この石はインド産なのですが、私が感実ところでは、この透明感はネパール産に通じるものがあるのです。
白い紙の上に置いてみても、何色と判別できる色が付いているわけでもないのに、他のインド産ヒマラヤ水晶と比べて、透明で輝いているのに、影を感じる。
「暗い」のではなくて、透明に過ぎるがために感じる「影」。
そんな感じがします。
実際、他のインド産ヒマラヤ水晶と比べると、輝きの感じがひとつだけ浮いています。
ひとつ違和感のあるものが混じることによってはっきりする産地の特徴もあるんですね。

みなさんは、産地の特徴をどのように感じておられますか?

(2005年4月30日、ブログ掲載)
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