アフガニスタン産 ラピスラズリ

千六百年の青





魅惑の青

NHKの「新・シルクロード」の第5集「天山南路 ラピスラズリの輝き」を見ました。
もともとこのような紀行ものは大好きなのですが、今回は見た理由も、ネタにする石もバレバレです(笑)。
ラピスラズリといえば、パワーストーンとしても、アクセサリーとしても、また、ターコイズと並ぶ12月の誕生石としても比較的知名度の高い、青い石です。

ただし、原石派の私の石たちの中では、例によって少数派。
持っているのは、チップとタンブルと、三角形に磨いたもの。
ラピスラズリの青は、写真に写すと、青が強くなるか赤みが強くなるかのどちらかに傾きやすい難しい色です。
写真のタンブルは、反対面の方がパイライトのバランスが良いのですが、色を重視してカットを選んでみました。

ピスの青は、複数の鉱物がつくる。

石の色には、石そのものの色である自色と、中に含まれる金属イオンの関係で色が付いて見えている「他色」、光の干渉効果のような物理的な原因による発色である「偽色」があります。
ラピスラズリの色は、もちろん自色。(ラピスラズリは「青い石」という意味)
そのため絵の具としても用いられ、その色を『瑠璃』というのです。

ところで、ラピスラズリは和名で「青金石」と紹介されますが、「青金石」は、ラピスラズリの成分のひとつであるラズライト(Lazurite)のことでもあります。
そもそもラピスラズリは鉱物ではなく、いくつかの鉱物の混合体である岩石なのです。
ラピスラズリを構成しているのは、ラズライト(青金石)、 ソーダライト(方曹達石)、アウイン(藍方石)、ノゼアン(ノーゼライト・黝方石)で、これらの石が (簡単に言えば) 溶け合った状態のところにパイライト(金色の粒)やカルサイト(白い部分)が混ざっています。
白い部分はドロマイトの場合もあるようです。

ラピスラズリは、青色が濃く、パイライトがバランス良く入っているものが質が高いとされ、青が薄かったりくすんでいたり、緑がかっていたり、白い部分が多すぎるものは、宝石としての品質は低いとされます。

イミテーション・ラピス

ラピスラズリの歴史は古く、その青は人々の心を強く惹きつけました。
それを証明するかのように、ラピスラズリにはイミテーションや処理ものが多く見られます。

イミテーションで最も多く見られるのが、ハウライトというまったく別の石を青く染めた「ハウライト・ラピス」
そのほか、ターコイズと同じく粉にしたものを成形した練りラピスや、練る際に着色したものもあります。色が濃い石なので、それをまねて染めたものが、汗などで色落ちするとちょっと悲しい事態になるので、カルサイト(白い部分)やパイライトの入り具合などで、しっかり見分けて選んだ方がいいかもしれません 。

古代には、アフガニスタンの一地方でしか産出されなかった石ですが、今ではロシア、チリ、アルゼンチン、アメリカ、カナダなどで産出するそうです。
ロシアのラピスラズリは実物を見たことがありますが、アフガニスタン産に比べて白い部分が多いものの、青い部分が明るく鮮やかで、まさに輝くような青い石でした。


(2005年5月15日、ブログ掲載)
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