マニアな石 「変」を共通項に集めている私の石たちは、確かに色・形は珍しいかもしれませんが、種類としてはかなりメジャーな水晶がほとんどです。 今回は、形はもちろん、種類としてもちょっと珍しいマニアな石でいってみます。 え? これまででも十分マニアでしょう?……って? まあ……変な石に弱いあたりはそうかもしれませんが……。 コイツは見てくれからして、そんなマニア心をくすぐりました。 写真にありますように、産地はインド。2004年の新宿ショーでの戦利品です。 アメシストのジオードに似た緑っぽい晶洞(アメシストのものよりは薄くてもろそう)の内部に半透明の白い石が半球状にもこもこしています。 大きさはちょうど手のひらに乗るほど。 パステル系の石の中で ミネラルショーにおけるインドのお店(ルース屋さんもありますが、原石屋さんは)というのは、アポフィライトやスティルバイトなどがころころ並んでいて、ブース全体の色合いとしては、パステル系です。 そんな中でこの石だけがひとつだけ黒くて見るからに変。 あとはもう、説明するまでもありますまい。 「コレください」 ……と、他にきれいな石がある中から迷わずこの変な石を選び出した私をどう見たものか、お店の人は、私が何も言わないうちにサラサラと手書きでラベルをつけて下さいました そこに書かれていたのは、Epshldite Poona India。 PoonaとIndia は、言うまでもなく産地がインドのプーナだということでしょう。 この石は何だ!? では、「Epshldite」とは? さっそく検索してみましたが、ひっかかりません。 「???」と「?マーク」を連発していた私に、ある方が教えて下さいました。 「Epistilbiteじゃない?」 もう一度検索しました。ヒットしました。どうやら綴りが違っていたようです。 エピスティルバイト、剥沸石(はくふっせき)と言うそうです。 「剥沸石」で検索した方がヒットします。 ただ……「剥沸石」とだけ検索したのでは、写真と似ても似つかない石が出てきます。 それもそのはず。 剥沸石は、封筒のような形をした結晶が母岩にひとつだけ付いていることが多いのですが、世界に冠たる沸石王国・インドの剥沸石は、このようなもこもこした群生になるのだそうです。 (参考:鉱物科学研究所の鉱物科学研究所ホリミネラロジー標本解説リスト 106号の13) しかも、沸石としては「やや希産」とのこと。珍しもの好きの私としては、ちょっと得した気分です。 ところが、最近ほとんど見かけが同じ(ように見える)標本で、剥沸石ではなく「束沸石」だとするものを見かけました。 気分的には「やや希産」な剥沸石に一票投じたいところなんですが、本当のところはどうなんでしょう? 2005年5月29日、ブログ掲載 |
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