なぜか、せつない。 ヒマラヤ水晶です。 2005年6月の新宿ショーの戦利品です。 以前に、心ひかれるヒマラヤ水晶は、形がワイルドだとか、クローライトびっしりとか、「何か」目立つところがある傾向が強い……というようなお話をしましたが、この石は、形はシンプル、クリアな部分とクローライトの部分のバランスもほどよく、全体の印象としてはおとなしめ。 ネパール産のヒマラヤ水晶の特徴をよく表している石でありながら、我が家のヒマラヤ水晶のなかでは少数派な、バランスのいい石です。 では、なぜこの石に惹かれたかというと、第一の理由は虹。 ちょうど「人」の字のようにくっついた結晶の接合面に、まるでさざ波のような虹が出るのです。 そしてそれを包み込むクリアな結晶面にはびっしりと成長線が。 森のようなクローライトを背景にした、空気にとけ込むような透明さを、きりりとした「形」に切り取ろうとするかのような成長線の取り合わせは、じっと見ていると、なぜか「せつなく」なる美しさ。 ひっそりと静かに、心に染みこんでくる石なのでした。 (2005年8月2日、ブログ掲載) |
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