グローバル・クリスタル いまや、居ながらにして世界の石を手に入れようと思えば可能なありがたい時代。 英語すらまったくままならないのに、ネパールだ、ロシアだ、アフリカだ、と遙か彼方、見たこともない地の石を手にできるばかりか、ここ(国)は、こんな鉱物、こんな水晶が多い……なんてことまで言えちゃうのです。 そんな中で、気がつけば意外にも持っていなかった産地があります。 海を隔てたお隣なのに。 注目の鉱物産地、中国も近いのに。 なのにかの産地の鉱物を、あまり見かけないかも……韓国です。 今回の韓国産のアメシストは、ちょっとばかり美人度がアップしてしまいましたが、結晶の大きさは、ブラジル産にひけをとりません。 写真の石は25ミリ程度ですが、ほかにももっと大ぶりな石があったので、少なくとも日本の紫水晶よりは確実に大きいようです。 日本でアメシストというと、雨塚のアメシストに代表されるように、上品に色が淡く、結晶も小さいものがほとんどです。 ところが、韓国ではかつてルースにもできたほど、色が良く質の高いアメシストが産出し、アメシストが特産品だった時代があるのだとか。 世界地図で見ればすぐお隣の国で、こんなにも違うとは、ちょっと驚き。 カオス・クリスタル? ここでちょっと気になるお話です。 確かに韓国ではアメシストが産出したのですが、現在ではほとんど採れないそうです。 また、以前からブラジル産のアメシストが輸入されて混ざっているということもあるのだそうです。 「韓国産」にこだわるのであれば、よくご確認を。 ※これは、韓国産アメシストに限ったことではなく、日本の尾太水晶にペルーだか、ルーマニアだかの水晶が混じっていたりということが、思ったよりも古くからあったという話も小耳に挟みました。 かくいう私も、韓国産のアメシストは見るのもさわるのも初めてなので、この形、この色合いが韓国産アメシストのスタンダードなのかわからないのですけれど。 (2005年8月13日、ブログ掲載) |
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