ネパール産 かきあげ水晶

自由気ままな奴ら




縦横無尽・重力無視

ヒマラヤ水晶です。きっぱり、ガネーシュ・ヒマールです。
緑泥たっぷり、緑色。とってもとってもガネーシュらしい水晶です。
こういうタイプを、個人的にかきあげタイプと呼んでます。

細い先細り系結晶が、文字通り縦横無尽。
どこが上でどこが下か、どこが母岩にくっついていたかも定かではありません。
ネパール産のヒマラヤ水晶には、長大なヒマラヤ山脈を天の高みに押し上げた地球の力、大地に根ざす重みとも言うべきイメージがあるのですが、このタイプだけはその重みから自由です。
なんといっても重力無視という感じでくっつきあっています。
こういう水晶をhaystak(「干し草の山」の意味)というのだ……と、ミネラルショーで外国ブースの人(日本人です)に教えてもらったのですが、干し草の山には縁がないので、ゴボウとかニンジンのかき上げ天ぷらの方がピンときます(笑)。だから「かきあげタイプ」です。

産地はあまり多くない

写真の石は、かきあげタイプの中でも太い方……かもしれません。
太さは、楊枝2本分くらい。もっと細くてもっとこちゃこちゃ固まったものも多いですが、こういう太いタイプの方が空間構成的にきれいです。しかも軽いので安い!
難を言えば、絡み合うように産出するので、採取するときにどうしても結晶が折れてしまうこと。写真の石も何カ所かで折れています。
細い結晶でも、母岩から「生えて」いるように結晶しているものが多いのに、なぜ、このタイプは「生える」ことも、重力さえも無視したように、アクロバティックにくっつきあっているのでしょう?

実は、こういう重力無視でくっつきあったような結晶の産地は多くないように思います。
これまで見たところでは、アメリカ(透明なもの)、ペルー、チベット、ちょっと違うような気がするけれどブラジル……という感じでしょうか。
へんてこ水晶の代表的産地マダガスカルやダルネゴルスクでは、見かけていないように思うのですが。

(2006年5月15日、ブログ掲載)
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