ブレスレットの作り方 
(兼ゴム交換)



お店で、自分に合った石を選んでもらってブレスレットを作ってもらう……のもいいんですが、
いっちょ自作にチャレンジしてみませんか?

お店で選んでもらうと、なにか専門的に作ってもらったような気分ではありますが、
自分でじっくり石を選び、試行錯誤し、時には思い切って作り直し、
とことん自分のためにカスタマイズできる自作の魅力は大きいです。

「不器用なので……」と言う人がいますが、紐を結べない人はいないでしょう?
ゴムブレスレットならば、基本ゴムに通して結ぶだけ。
自分でやれると、ゴム交換のときにも便利です。


失敗したって、たいしたことありません。
思い切ってやってみましょう!

ゴムの種類
ブレスに用いるゴムは2種類あります。
ひとつは細い繊維が束のようになった繊維状のゴム。
もう一つは透明で釣りのテグスがそのままゴムになったようなテグス状ゴム。

それぞれ以下のような特徴があります。

テグス状ゴム 繊維状ゴム
ノビロン、アンタロン、モビロン ゴムテグス、テグス状ゴムなどの呼び名がある。
シリコンゴムと呼ばれる場合も
(※シリコンゴムと書かれていながら原材料名がポリウレタンと表示されていたことも……)
オペロン、水晶の糸、繊維状ゴムなどの呼び名がある
透明なので、水晶などに通したとき目立ちにくい 白いのでテグス状ゴムよりは目立つ
色は各色ある 色は各色ある
断面は
そのため、結び目が大きくなりがち。
ビーズの中に隠しにくい
断面は薄く平べったい感じ
平べったいので結び目が小さくできる。
ビーズの中に隠しやすい
太さがあるので、出来上がりはかっちりした感じ しなやかなので、出来上がりはややわらかいかんじ
太さがあるので、そのままビーズを通しやすいが、穴の小さなビーズには通せない そのままではビーズに通しにくいので二つ折りにしてテグスなどを針代わりに通す。(くわしくは下)がんばればかなりちいさな穴でも通る
個人的に耐久度は繊維状ゴムより低いと思う テグス状ゴムより長持ちする感じ(個人的感想です)
断面が丸いので、つぶし玉などを使うと切れてしまうことがある。 摩擦に弱いらしく、穴の小さなゴムに無理やり通していると細い繊維が切れて毛羽立ってくる
……個人的には繊維状ゴムの方をおすすめ。

●どちらを選べばいいか?

上記のように個人的には繊維法ゴムをお勧めしますが、それぞれのゴムの特性を知って、劣化のサインを見逃さないように交換すれば、どちらでも構わないと思います。


ゴム交換のタイミング
テグス状ゴムの場合 繊維状ゴムの場合
全体的に腰が無く、くたっとした感じになる 全体的に腰が無く、くたっとした感じになる。
※繊維状ゴムは最初から柔らかい仕上がりなので、作った時よりもくたっと明らかにやわらかくなった時に。
ゴムが伸びてビーズとビーズの間があいてしまった
 
※ビーズの穴が小さくゴムが引っかかって間があいたように見える場合があります。
   ブレスを何度かのばしてビーズを動かし、穴の引っかかりなのか、ゴムが伸びたのか確認してください
作ってから時間が経っている(私の場合は1年半くらい立つとゴムの寿命っぽいです)
透明だったゴムが白濁して、のばしても戻り具合が弱くなった ゴムが毛羽立ったようになってきた


以下、青文字の部分は、ゴム交換の際の項目です。

準備するもの
オペロンゴムの場合
繊維状ゴム(45〜50センチくらい)……手首に余裕をもってゆるく二重に巻いた長さ+10センチくらい
テグスかナイロンコードワイヤー:ゴムを通す針代わりに使います。
                  (8センチほど。細い針金でも良いが、テグスかナイロンコードワイヤーが便利)
●はさみ
洗濯ばさみ

●ブレスレットの写真:念のため、ゴムを切る前に写真を撮るか、石の並びをメモしておきましょう。
あると便利なもの
ブレスレットメーカー
テグス(40センチほど)
空き箱のふたなど
※以下は、特に穴の小さなビーズにゴムを通すのに必要なもの
ミシン糸(テグスより細くて強い糸)
毛抜きまたはラジオペンチ
 ブレスレットメーカー→

まずはデザイン
紙に書いてみるもよし、テグスに通して試行錯誤するもよし。

私は、ブレスレットメーカーというプレートを使っています。

これは、透明なプラスチックに輪状の溝をつくってあるもので、女性用と男性・子供用の2つのタイプがあります。一つ200〜400円ほど。この溝にビーズを並べると、完成形に近い形でデザインを検討できます。
蓋があるので、作りかけで保存しておくことも可能。女性用では、だいたい内周16.5センチになるようです。

ブレスレットメーカーがない場合は自作で代用できます。
   


ゴム交換でゴムを切る前に
ゴムがぷつっと切れてバラバラに……という場合は仕方がありませんが、そろそろゴムを交換……という場合には、思い立ってすぐにゴムを切るのは、ちょっとお待ちを。
(1) 作業は箱の中で
ビーズが飛び散ったり転がってしまわないよう、空き箱等の中で作業すると安心。
小さい金属ビーズを使う場合は特にご注意を。(何度もコロコロ落としました……)

(2) ゴムの結び目を探しましょう。
どこかのビーズに、ゴムの結び目が隠れています。そこでゴムを切りましょう。
通し直したゴムも結び目をビーズの中に引き入れるので、
結び目が隠してあったビーズから通し直すと、最後の処理が確実です。
(3) ゴムを切ってもばらさすに
できれば古いゴムから一気にはずさずに、ひとつずつはずして新しいゴムに通し直しましょう。
多種類の石を組み合わせたデザインの場合、ばらすと石の順番がわからなくなるかもしれません。
(念のために、ゴムを切る前に写真に撮るか、石の並びをメモしておきましょう)
(4) ばらけた場合には、一度テグスに通してみる
バラバラになってしまった場合には、ゴムの場合にテグスに通して (このとき、テグスの一方の端はクリップ等で止める)  順番やバランスを確認してみてください。
通す場合は、なるべく穴の大きそうなビーズから。
ビーズの順番が決まったら、テグスから一つずつはずして  ゴムに通し直すと、いちいち次のビーズを探さなくて良いので便利。


デザインが決まったらゴムに通そう
デザインが決まったら次は、いよいよゴム通し……といっても、よくご存じだと思うのですが、一応。

以下はオペロンゴムの場合です。ノビロンゴムは二重にすると、おそらくビーズに通らなくなるでしょう。



短いテグスか細いワイヤーを針代わりに、二つ折りにしたゴムに通します。自動的に、ビーズにはゴムが二重に通ります。
2倍の長さのゴムを使って四つ折りにすれば四重になりますが、その分結び目が大きくなり、ビーズに隠せない場合があります。
私の場合は、二重で十分保ってます。

しつこく繰り返しますが、通しはじめか通し終わり、
両端のビーズのどちらかが、穴が大きめのビーズになるようにしてください。
 
通し終わったら
 




ゴムを引き締めた状態
ゴムを通し終わったら、針代わりのテグスをはずし、図のように輪になった部分にゴムの一方を通します。
※通し終わったら、すぐに洗濯ばさみでゴムの端を止めておきましょう。留めておかないと、落としたり、うっかりしてビーズをバラまいてしまうかもしれません。

その後、ゴムが余らないように引き締め
(このときにゴムが張りつめすぎた状態にしないこと。たるんでビーズの間があかない程度)、しっかりゴムをかた結びしましょう。
念のために、かた結びを2回以上繰り返した方が良いでしょう。あまり結びこぶを作りすぎると、ビーズの穴に入らなくなるので、その点は注意してください。
私の場合は、4回結んでいます。


結び終わったら、余ったゴムを切り、結び目をビーズの中に隠します。
ゴムを倍の長さにして4つ折りにして、同じように通すとゴムを4本通すことができます。
より丈夫に作ることができますが、その分結び目が大きくなるので、結び目が隠せないことも。
私の場合は、二重で強度に不安を感じたことはありません。

※図はわかりやすいように
ゴムをたるませた状態で書いています
ポイント2
ほどけないようにぎゅっと結ぶと、ゴムがきつく張りつめすぎた状態になってしまう……という話を聞きました。

私の場合は、複数回結ぶ場合、最初の結び目はゴムがきつくならない程度の強さで結び、2回目、3回目とだんだんきつく結んでいます。
このように結ぶと、ゴムがきつくなりません。
 

作りあがりをかっちりとした輪にしたいあまりに、思いっきりゴムを引き締める人がいますが、あまりに引締めすぎるとゴムの寿命が短くなります。
オペロンゴムは柔らかいゴムなので仕上がりが柔らかくなるのは仕方がないこと。
きれいな輪でなくても腕にはめると気になりません。

※図はわかりやすいように
ゴムをたるませた状態で書いています
 ここでポイント!
余ったゴムを切る際、結び目ぎりぎりではなく、2ミリほど残す。
少し残すことで、結び目からほどけてしまうトラブルが防げます。

……あ、ゴムに通す際、メインとなる大きなビーズから通したくなります。穴が大きいビーズがメインビーズならば仕方ありませんが、できることならメインビーズではなくわきの目立たないビーズから始めましょう。
メインビーズに結び目を隠すと、ビーズから結び目が出てしまった場合に目立ちます。


ゴムを切ったら、結び目をビーズの中に引っ張り込んで隠して完成!

● 結び目に接着剤は必要か?

個人的には必要ないと思います。
私は、100個以上作りましたが、接着剤は使用していません。
ちゃんと結んで、2〜3ミリ余裕を残して切れば、結び目はほどけたりしないと思いますし、ほどけた例はありません。

接着剤を使う場合は、瞬間接着剤は適しません。
瞬間接着剤は、ゴムを固めてしまい、かえって切れやすくなります。
ゴムと一緒に伸び縮みしてくれる接着剤を使いましょう。手芸店などで、ゴムのブレスレットの結び目を止めたい、と、用途を話して選んでもらうといいと思います。

結び目を接着剤で固めたら、接着剤が乾いてからビーズの中に引きこみましょう。固まらないうちに入れると、ビーズの中でくっついてしまい、ゴム交換のときにとれなくて困る場合があります。



特に小さい穴のビーズに通す裏技
裏技と言うほどでもないですが……。
ビーズには、やたらに穴が小さいものがあります。
連で買って、買ったときは糸に通っていたはずなのに、はずしてみたら、どうやって通していたんだ!? と目を疑いたくなるほど。
……というのも、ビーズは卸元では重量で取引されるので、なるべく穴を小さくしておいた方が、重くなって売る方に有利……という裏事情があるのだとか。

それはともかく、このやたらに穴の小さいビーズをどうするか。
細いゴムを使うのも一つの方法ですが、強度の面からなるべく太いゴムを使いたい。
それにゴムの太い細いではなく、針代わりのテグスすら通らないものがあるのは困ったものです。

そこで、裏技

針代わりのテグスをミシン糸に代えてください。
ミシン糸は、なるべく細く、強いものを使いましょう。

テグスが通らなくてもミシン糸なら通るはず
少しでも糸の端がビーズから出てきたら、
毛抜きかラジオペンチでつかんで引っ張ります
オペロンゴムは少々小さい穴でも通ってくれます。
(糸のままでは通しにくいので、穴の小さなビーズを通したら、テグスに戻しましょう)

小さいビーズをいくつも連続で通していると、ゴムが少し切れて毛羽立つ場合があるので、通す順番に注意して、穴の小さいビーズはなるべく後半になってから通すように、通し始める順番をよく考えてください。


ブレスレットメーカーがない場合
ブレスレットメーカー、安いし、コンパクトで便利なんですが、意外に売ってないみたいです。
似たものでは「ブレスレットデザインボード」というのもあります。
A4かB4位の大きさのボードにいろんなサイズのブレスレットの溝が刻まれてます。
ネットショップなどをされていて、いろんなサイズのブレスレットを作る人には便利なんですけど、個人的に作る場合には、柄は内部分が多いんですよねー。

ネックレス用のデザインボードを使う人もいますが、丸く並べるタイプの方が便利。
 
ブレスレットメーカーも、ブレスレットデザインボードも見つからない! そういう場合には、ブレスレットメーカーを自作しちゃいましょう。

準備物は
(できればカレンダーくらいの厚みがあるもの)はさみセロハンテープ、作りたいブレスレットがすっぽり入るくらいの小皿。 
 まず、紙をセロハンテープくらいの幅にします。
コピー用紙くらいの厚さの紙しかなかったら二重にして使いましょう。

紙をテープ状にしたら、手首に巻き付けて、作りたいブレスレットのサイズを決めます。

このとき手首のサイズを測るわけではないので、できあがりのブレスレットの内回りを想定して、好みのゆとりがあるようにしましょう.
すでにブレスレットを持っていて、それと同じサイズに作りたいなら、そのブレスレットに紙テープを入れてサイズを測りましょう。

サイズの見当がつかない場合、
手首の実寸+5ミリでぴったりサイズ
手首の実寸+10ミリでほどほどサイズ
手首の実寸+15ミリでゆったりサイズ

目安です。

ぴったりがいいか、ゆったりがいいかは好みです。
 
ブレスレットのサイズ(内回りの寸法)が決まったら、セロハンテープで固定して、輪にします。

輪を小皿に入れて、その外側にビーズを並べましょう。
 
当然ですが、並べたビースの間隔があいていると、それをゴムに通してできたブレスレットは、最初の想定より小さくなります。

ロンデルや小さい金属ビーズ、さざれなどはうまく並べにくいです。
これはブレスレットメーカーを使った場合も同じです。

この一粒を入れると大きくなってしまう、入れないと小さい……なかなかぴったりにはできませんが、一度テグスに通して手首に巻いて様子を見るなど試行錯誤しましょう.
紙テープの輪が小皿の中で動いてしまってやりにくい場合は、さらに輪をテープで貼ってしまえばいいです。


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