決めては「かわいい」 局地的ブーム続行中のアフガニスタン・パキスタンの石から、今回は、フローライトの登場です。 例によって種類もグレードもさまざまにころころ並ぶ石の中から拾い出したのは、白い母岩にちょっと淡めのエメラルド色のひとしずく。 不透明白の、おそらく長石であろうと思われる石にくっついたフローライトです。 アフガニスタン、パキスタンでフローライト……。 一瞬イメージが繋がりませんでしたが、以前にひとつアフガニスタン産のブルー・フローライトが登場していました。 それまでは、磨いたものしか見かけませんでしたが、気をつけてみてみると、アクアマリンに混じって淡い色の天然八面体を見かけます。 塊状のものでは、濃い紫色もあるようです。 さらには、色は淡めながら、ピンク・フローライトも出ます。 写真のフローライトは、アフガニスタン産のパステルカラー・トルマリンを思わせるさわやかな色。 結晶の形をしているフローライトの中では、鮮やか目の色合いでしょうか。 形は不完全で骸晶ながら、八面体を形作ろうとしているようです。 板状の白い母岩の、しかも角の部分に、ちょこんと1センチくらいの結晶がくっついているさまは、 ものすごくかわいい! そうです。この石のチョイス・ポイントは、「変」でもなく「珍しい」でもなく「かわいい!」 たまにはそういう基準で石を選ぶこともあります。 2006年10月26日、ブログ掲載 |
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