ほっそりでもずんぐり ヒマラヤ水晶です。ガネーシュです。またもや同じ始まりかたをしています(笑)。 しかし、テラリウムいうタイトルで紹介した石と違って、今回の石は、先細り緑泥系とずんぐりクリア系の二つに分類するなら、ほっそりとしたシルエットとは裏腹にずんぐりクリア系です。 その根拠は、 ●緑泥が全く含まれていない ●雲母がくっついている ●接合線が現れている。 ……の3点。 緑泥が内包・付着していないのはおわかりいただけるでしょうし、雲母は写真の右側の柱面にたくさんくっついています。 三番目の「接合線」についてちょっとフォローしておくと、 |
「接合線」とはこんな感じで、いわゆる「カテドラル」な結晶に現れる、縦筋のこと(オレンジの線の部分)。カテドラルらしいでこぼこのことです。 カテドラルと呼ばれる結晶では、でこぼこしていてはっきりわかりますが、ものによってはでこぼこではなく筋にしか見えないこともあります。 写真の石にもばっちり出ております。 光を反射させて、表面の様子を浮かび上がらせてみると……。 |
エイリアン!? 成長線(横筋)と接合線(縦筋)びっしり。 なんというか……洗濯板(失礼)、何かのパソコン部品……いや……実は、この、勢い余って錐面までラインびっしりの様子を見た私の頭に真っ先に浮かんだのは、映画のエイリアン。 リドリー・スコット監督のあの映画に登場するあの生き物の……あのエイリアンそのものだとは、断じて言いませんが、あの質感を思い浮かべてしまいました。 気味悪いとかそういう意識を超えて、異様で、目が離せない。 理屈抜きに目が惹きつけられる……その様子。 ちょっと間違えば「気持ち悪い」になりそうでいながら、じっと見入ってしまう、異形の表情。 レムリアンシードのように、ヒマラヤ水晶でも結晶表面のでこぼこに情報が刻まれているというのなら、この水晶のそれは、 きっと、解読不能に違いありません。 (2006年7月1日、ブログ掲載) |
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