チベット産 |
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■カイラス (Kailash/Kailas) |
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■産地について チベット高原西部にある独立峰で、チベット語でカンリンポチェ(崗仁布欽/神霊の山、雪の尊者の意味)、中国名は岡仁波斉峰。未踏峰につき、標高は6656m、6714mと諸説ある。 「カイラス」は、ヒンドゥー語で「水晶(crystal)」の意味であるという。 インダス、サトレジ、ブラフマプトラ、カルナーリの四大河の源流と考えられ、仏教(チベット仏教)において世界の中心にそびえ立つとされている須弥山と同一視されている。 また、ヒンドゥー教徒はこの山を彼らの至高神シヴァの王座として信仰しており、タントラ仏教、ジャイナ教、ポン教徒においても聖地とされている。このために、巡礼・隠者・苦行者が訪れ、山の回りをまわって礼拝している。 ■カイラス産の水晶についての個人的考察 2005年になって流通を始めた産地。取り扱うショップさんが特別に許可を得たのだとか。 頂上近くや山の麓などから、すべて手掘りで採掘されている。 一年のうちわずかな期間しか採取できない上、標高の高い場所の作業のため、流通量は少ないもよう。 現段階(2007年1月現在)で、見かけたタイプは以下の通り ●クリアタイプ (かなり透明度が高く、ガネーシュ・ヒマール産ともブラジル産などとも違う「柔らかな明るさ」) ●シルバー・タイプ (表面に粉のような微細な石英の粉が付着しており、繊細な銀色の輝きを見せる。中は透明度が高そう) ●石墨入りDTタイプ(ハーキマー・ダイヤモンドのようなころころした感じのDT。石墨が内包されており、全体的に黒く見える。大型の結晶も見られるらしい。比較的麓の方の産であるという ●ガーデン・タイプ ネパール産に比べてやや色が明るめの緑泥などが内包されたタイプ。ぎっしり内包されているものは見かけない ●グリーン・シトリン インド、ネパールともにシトリンはほとんど見られないが、カイラスからは、わずかに緑色がかったシトリンが産出するもよう。 一度見せていただいたものは、ちょうど「ペットボトルの緑茶」のような色だった」。 全体的にDTやレーザーが多く、叩くと高い音がする「シンギング・クリスタル」の割合も高いらしい。 クラスターも、DTの集合体が多い。カルサイトも産出する。 淡い色合いのスモーキーや淡いクリーム色のものもある。 淡いアメシストや付着物によって淡いピンク色に見えるものもあるらしい。 さらにいろいろな表情を持つ水晶が出てきそうで、目が離せない産地。 丸玉やビーズに加工されたものでは、ルチル入りやガーデンタイプも見かけるが、ルチルについては、見た目が大変にブラジルっぽい。ルチル入りの原石をまだ見ていないので、判断は保留中。 |
カイラス産……かもしれない水晶 「チベット産」と書かれていて、「チベットのどこか」と聞いたら帰ってきた答えが「カイラス」。 たしかに、カイラス産とされているもので、そっくりな水晶を見たことがあるけれど。 値段と量が段違い……? |
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何というか、見かけがまるっきり「レムリアンシード」。混ざっておいてあったら、見かけでは区別付けられないかも。 | ちょっぴり「レムリアン」風味な結晶が群がったクラスター。母岩のあたりは、緑泥か何かが入っているのか、ちょっと黒っぽく色づいている。 | こちらは「カイラス」とは言われていない水晶。 上のカイラス山水晶のショップでは、こういう感じのDT(両錐)で、黒い内包物が入ったカイラス産水晶も売られていた。 見かけが似ているので参考に…… |
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