ネパール  ガネーシュ・ヒマール  カンチェンジェンンガ  ガウリシャンカール  エベレスト アンナプルナ  ジャジャルコット 
ラスワ、ジュゴール カンジロバ ダウラギリ マカルー サイパル マナスル
 インド クル・マナリ ナイニタール ラダック アイスクリスタル  ダーラ パルギ
 その他 ブータン チベット パキスタン 地図 山データ
 写真:クル・マナリ  ・  ・  

インド産ヒマラヤ水晶いろいろ・5
Dhara(ダーラ)産

この水晶は、登場(IMAGE2009 2009年10月))のときこそ「アイスクラスター」の名前でしたが、その後間もなくの池袋(2009年12月)ではすでにアイスクラスターと呼ばれなくなり、クルやマニカランなどの産地の水晶と混ざって売られていました。
ネットなどではしばらく「ダーラ水晶(ダーラクォーツ)」として見かけましたが、すでにその名前も特に産地にこだわって仕入れている店でしか使われていないようです。


でも、確かに最初のダーラ水晶には特徴がありました。その特徴を記しておきたいと思います。

アイスクラスターの特徴
一見アイスクリスタルと同じように溶けてごつごつになっているように見える外見 しかし、よく見ると溶けているのではなく荒々しい成長線であることが見て取れる。  錐面もトライゴーニックではなくて大きいレコードキーパー
IMAGE2009ではじめて見つけた水晶。

店の話では、アイスクラスターの産地(マニカラン)の近くで新しく見つかった水晶とのことで、アイスクラスターというネーミングからして、「アイスクリスタルの新バージョン!」と言いたいらしい。

特徴(2009年10月現在)

●クラスターが見られる
 その名の通りクラスタータイプもたくさんあった(単結晶もあり)。
 アイスクリスタルは初期はクラスターを見かけなかったので、これは違いと言えば違い。

●表面がごつごつ
 一見溶けて凸凹になったアイスクリスタルに似て見える。照りやつやはアイスクリスタルより強い

●ピンクのものは無い
 一部に鉄さびっぽい付着物はあるが、アイスクリスタルのようにピンク色に見えるものはない

●錐面にレコードキーパー
 錐面にかなり大きくはっきりしたレコードキーパーがあるものが多い。

KUROの見解

まず。
これは、
アイスクリスタルとは違い、全く溶けていない水晶である。
アイスクリスタル=溶けているというのは、かなり知られていると思うので、溶けていないこの水晶は、アイスクリスタルの新バージョンとは言えないのではないか。見た目にて見えたとしても。
溶けていないと見るポイントは以下の通り。

●エッジが無傷
 水晶が溶ける場合エッジ(結晶の角の部分)から溶けることが多いが、アイスクラスターは今回見た全ての結晶でエッジが無傷。

●全面に成長線
 アイスクラスターはアイスクリスタルに比べて照り・つやが強い。よく見ると全面に成長線(横筋)が見える。
 アイスクリスタルではとケアtぶぶんは磨りガラス状になり、成長線も消えてしまう。

●錐面のレコードキーパー
 アイスクリスタルの錐面に見えられるのは溶け出てきたトライゴーニック(凹状の逆三角形)、アイスクラスターの錐面に見られるのは、成長丘(レコードキーパー)。これも溶けると消えてしまう。

よって、アイスクラスターは溶けていない水晶。
しかもどちらかというとエレスチャルよりの環境で育ったためにごつごつしかけた水晶に見える。
つまり、エネルギッシュにぐいぐい成長した元気な水晶かも。

ところで、IMAGE2009に先立つ2009年6月の新宿ショーで、「カニカランのアイスクリスタルの産地の近くで少量採れた新しい水晶」というふれこみで売られていた水晶(→)があります。

これも溶けているように見えて溶けてない。
もしかしたアイスクラスターの先行販売だったのだろうか?
アイスクラスターの中には、いかにも溶けてえぐれたような奇妙な形をしているものがあるが、そういう部分も、よくみると成長線が確認でき、溶けてえぐれたのではなく、そういう形に成長したものであることがわかる。

一見溶けて見入るような……実際ちょっと溶けているかもしれないDhara これもアイスクリスタルそっくりだけれど、角度を変えると大きなレコードキーパーが見える まるでバジュラのような形。くびれている部分も成長線があり、溶けたりかけたりしているのではないことがわかる
ダーラ産としては売られていなかったが、大きなレコードキーパーなどダーラの特徴を備えている。
つまり、ダーラ水晶は普通のインドヒマラヤ水晶と混じって売られていることもある。
ワイヤーラップペンダントにした小さいダーラ。小さくても錐面に大きなレコードキーパーが現れる特徴は健在。


Dharaはどこだ?

地図で探してみたところ、最初Dharaはヒマチャルプラデッシュ州、パルバティ渓谷の入り口あたりであると思われました。
ネットのGoogleマップのようなサイトで調べたので、これでいいだろう……と思ったら、ブログで「場所が違うかも」というコメントをいただきました。
もう一度調べると、なんどDharaが2カ所ある!?
いったいどっち。
現地仕入れしているお店によると右地図のAの方が有力?アイスクリスタルもここで取れるという新情報の場所とも近いので、似ているのもうなずける……かも?


写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送