ネパール(ガネーシュ) (カンチェン) (ガウリ) (エベレスト) (アンナプルナ) (ジャジャルコット) (ジュゴール) (カンジロバ) 
   インド(クル・マナリ) (ナイニタール)
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  写真:ガネーシュ・ヒマール産の水晶いろいろ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・ 
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「この産地の水晶が好き」と、初めて産地に惹かれたのがヒマラヤ水晶でした。
「世界の屋根」と呼ばれる場所からもたらされたという、イメージ的な付加価値はもちろんありますが、私の目には、荒々しくも独特な形、照りや透明感、緑泥のインクルージョンがとても魅力的に写りました。

最初は「ヒマラヤ水晶」でひとくくりにイメージしていましたが、しだいにいろいろな産地があり、産地ごとに特徴があるのがわかってきました。
個人的感想も交えて、ヒマラヤ水晶の産地についてまとめてみます。
ネパール産 (1)


■ガネーシュ・ヒマール

  (ガネッシュ・ヒマール/Ganesh Himal )

 
ダディン(Dhading)
 ラスワ(Rasuwa)

 ティプリング(Tipling)
   または
ティブリング(Tibling)


■産地について

その名の通り、像神ガネーシュの住まう山という意味。
ガネーシュ・ヒマールという一つの山ではなく、ネパールの首都カトマンズの北北西、チベット国境付近……ランタン山群の西、トリスリ川とブル・ガンダキの両河の間に位置する山群で、ガネッシュ・ヒマール1(正式にはローマ数字)峰(7,422m)をはじめ、6峰まで美しい峰々が並ぶ。
※これまでは、ガネーシュヒマール1峰は7429mとされてきましたが、1996年から1999年にかけて、ネパールの新しい地図が作られたらしく、新しい地図では、国境のラインや山々の位置、標高に若干の変更が出ています。このページの表記では、調べた範囲でわかる限り新しい数値を採用しました。

ガネーシュ:ヒンドゥー教の神の一柱・ガネーシャのこと。
  現代ヒンディー語ではガネーシュ、ガンパティ(ガンパチ)、英語発音ではガーネッシュなどと発音される。
  太鼓腹の人間の体に 片方の牙の折れた象の頭と4本の腕をもつ。
  障害を取り去ったり、財産をもたらすといわれ、デカン高原一帯で広く信仰されている。

※ガネーシュ・ヒマール産水晶と称されても、ガネーシュ・ヒマールという山の頂上で採れたものとは限りません。 ガネーシュ・ヒマールという名前の山だけでも6つあり、それらの山々を擁するエリアで採れた水晶と理解するのがふさわしいと思います。
 また、ガネーシュ・ヒマール産は、一つの「ブランド」的なものであるため、その周辺や違う場所で採れた水晶がダディンやカトマンズに持ち込まれ、ガネーシュ・ヒマール産として売られている可能性もあります。

近年、ネパール産に限ってもさまざまな産地の名前を冠した石が見られるようになりました。
その地名の場所を調べた結果、以下のものは従来のガネーシュ・ヒマール産に含めてもおかしくないもの、あるいは産地がきわめて近いものだと思います。

●ラスワ産
2006年頃から見かけるようになった産地。見かける頻度はあまり高くないように思います。
調べてみたところ、ダディンと同じく行政区の名前(ラスワ郡)であるようです。
 (ラスワという地名があるとおっしゃる店もあります)
ガネーシュ・ヒマール(山域)は、ラスワにもかかっているため、表示されないだけで従来のガネーシュ・ヒマール産の中にラスワ産が入っているのではないかと思われます。
ネットで見た限りでは、透明なほっそりタイプ、角閃石入り、ミルキーなもの、角閃石や褐鉄鉱のようなものがたくさん内包されたもの、緑泥入りかき上げタイプなどがあるようす。ガネーシュに見られる特徴と重なっています。

ティプリング産
2007年頃から見かけるようになった産地。
ガネーシュヒマールより少し南の標高3500メートルほどの山(丘)であるとのことですが、ネパール人でネパールから直接し入れているお店の人に聞いても「よくわからない」……とか。
自分で検索してみると、ティプリングという山の位置はわからず、ネパールトレッキングの通過ポイントとしてティプリング(Tipling)またはティブリング(Tibling)がヒットしますが、山ではなく村で、標高は2000メートルほど。位置はガネーシュヒマール山域のやや南なので、このティブリング村の近くではないかと考えられます。
また、ダディン郡内の鉱山名(Tipling mine)であるというラベルも見かけました。
ティプリング産の特徴としては、今のところやや小ぶりのクリアなポイントとうっすら緑泥入りがあるようす。
追記:ティプリング産として新たな水晶を目撃。かなり大ぶりの結晶も出るようす。おそらく硫黄と思われる成分で黄色っぽく見えるものもあり。灰色の緑泥、グリーンの緑泥ファントムもあり。
最初に見たときは、ガネーシュヒマールとよく似ていると思ったが、大ぶりな結晶を見た感じでは、むしろクルやマナリの特徴を感じる。(2008年2月) 写真はこちら


■ガネーシュ・ヒマール産水晶についての個人的考察

今のところ、ヒマラヤ水晶の中で一番のお気に入りがこの産地。
ヒマラヤ水晶の中でも最も流通量が多い。産出する水晶は、総じて「ワイルド」な印象のものが多い。
くわしく見るとにもいろいろなタイプがあり、
●直径が太く、徐々に先細りになる
ずんぐりタイプ (カテドラルの形状を示すものが多い)
●錐面が小さい先細りの
とんがりレーザータイプ(透明なものもあるが、緑泥が内包されるのが特徴)
の2つに大別されるが、最近では
スモーキー (形としてはずんぐりタイプ。濃いのも薄いものもあるが比較的少ない.。
             ガウリシャンカールのスモーキーに似ているが、表面に照りがあるのだという)
ルチル入り
 (シルバールチルと、ドラバイト(茶色のトルマリン)とも言われる金色のルチル入りのものがある。
角閃石入り (これまでルチルと呼んできたが、やはり正体は角閃石らしい)形としては先細りレーザータイプ)
エレスチャルタイプ (まれに水入りも)
なども見られるようになった。
逆に
かきあげ・クラスター
 (先細りの小さなレーザー状結晶が縦横無尽にくっついたもの)
などは、きれいなものが少なくなっている。
このほか、
ヘマタイト付き (板状のヘマタイトが刺さったり付着したりしている)
インターフェレンス (カルサイトに成長を阻まれたため、特異な形状を示す)
天然コーティング 
他の鉱物の薄い皮膜に覆われたもの)
もある。珍しいものでは、
バイオタイト(黒雲母)入り
 (茶色のフィルム状の雲母が内包されているもの)
ガーネット付き
 (ごくまれに内包されているものもある)
アメシスト
 (色合いとしてはとても淡い。ミルキーな色合いのものもある)
がある。

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