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 写真:ガネーシュ・ヒマール産の水晶いろいろ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・ 9(ティプリング・ゴルカ)
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ネパール産 (2)

■カンチェンジュンガ・ヒマール
 (Kangchenjunga Himal)


タプレジュン(Taplejung)

■サンクワサバ(Shankhuwasava)

■産地について

ヒマラヤ山脈の中央、「ネパール・ヒマラヤ」の最も東にあり、インド、チベット(中国)との国境に位置する。
世界で3番目に高いカンチェンジュンガ主峰(8,586m)をはじめ、西峰(別名ヤルン・カン=8,505m)、中央峰(8,478m)、南峰(8,476m)などの8,000m級の山々が連なる山域。
カン(雪山)・チュン(大きい)・ジュ(宝)・ンガ(5)……つまり5つの宝庫をもつ偉大な雪山という意味になるのだそうで、現地の発音では、「カンチャンジェンガ」の方が近いらしい。
※産地名としては「カンチェンジュンガ」と表記されることが多いようですが、トレッキング関係のサイトを見ると「〜・ヒマール」となっていることが多い。
カンチェンジュンガは、タプレジュン郡に属するので、産地がタプレジュンとなっていることもある。
(カンチェンジュンガ産といっても、山頂で採取されたものではなく、カンチェンジュンガがある山域でとれた水晶と言うことになると思うので、本当はタプレジュン産とした方が正しいかもしれない)
アクアマリンなども採掘され、そのうち結晶が大きく不透明なものはけっこうありふれていて、美しい色合いで透明なものは数が少ないのだとか。

タプレジュン
タプレジュン郡とも言うべきネパールの行政区。カンチェンジュンガはタブレジュン郡にある。
ガネーシュヒマール産がダディン郡産とされるのと同じ。

●サンクワサバ
タプレジュンの西隣の行政区。
最近サンクワサバ産のコランダム(サファイア)やカイアナイトを見かける。
水晶は今のところ見かけない。(2008年1月現在)ただ、過去に「ネパール東部のサンコサワ産」という、緑泥入りの細い結晶のクラスターを見かけたことがある。また、こちらの水晶は形からしてガネーシュだと思うが、買ったお店の人は『Sanksuausafa』産だと言っていた。もしかしてShankhuwasavaの表記間違いだったりして……だとすると、緑泥入りの水晶が出るのかもしれない。
追記:初めて「サンクワサバ産」とはっきり説明された水晶を目撃。(2009年3月)透明でわずかに白い濁りが入る太めの結晶。一見ブラジル産にも見えるが、カンチェンジュンガ産の太め結晶にも似て見える。
想像だが、ここではいろいろなタイプの水晶が出るのかも?
ガネーシュ・ヒマールでもコランダム(ルビー)が出る。

■カンチェンジュンガ産水晶についての個人的考察

結晶の長さに比べて太く「ころん」とした形や、先細りの形が多いネパール産水晶の中で、スタンダードな柱面と錐面を持っているのが特徴。いくつかのタイプがあるようです。
●スイス産のような
透明感、スッキリ伸びた細い結晶のくラスター
●ふわりと白濁したミルキーなクラスター
●鉄またはマグネシウム天然コーティングされたもの
アクアマリン付(アクアマリン付きの水晶はうっすらスモーキーで、大きさや太さがあるものが見られる)
●ガーネット入り(少ない)
●色が濃くツヤツヤのスモーキー(少ない)
●ほんのわずかスモーキーの色味を感じる、白濁系半透明の先細り結晶(ちょっと太め。大きさもある)
(表面はカテドラル風味)
●透明でかなり急角度に先細りのカテドラル風(なぜか、エベレスト・クォーツと呼ばれていることがある)

ガネーシュ・ヒマール産の水晶と比べた場合の違い(と思われる点)
(注:次々新しいものが出てくるので今のところ)
クローライトがほとんど見られない
小ぶりなものが多い (稀にあるが、大ぶりな単結晶は比較的少ない)

透明感のある結晶が多いが、白く濁ったものや、天然コーティングによって黄色く見えるものも多くなってきたらしい。ガウリシャンカール産に匹敵するスモーキーも希にあるらしい。
カンチェンジュンガの麓近くであるSankhuwasabha産として、緑泥入りの細い結晶のクラスターを見たことがあるので、今後緑泥入りのクラスターも出てくるかもしれない。
ガネーシュ・ヒマール産に比べて流通量は少なく、今後もっと流通するようになれば、違うタイプも出てくるだろう。

クリアクラスター・タイプ
  見かけるのはほとんどが小ぶりなクラスターで、大ぶりなクラスターやクリアな単結晶は比較的数が少ないようです。
  よく見ると、水晶部分の厚みがさほど無く、母岩に直接くっついているようなものも多いです。  
何も言われずに、目の前に出されたら、他の産地と間違えるかも。ただし、ネパール産の中では少数派の形状。 ほんのわずか黄色みがかっているかもしれない透明クラスター。清楚な輝き。 カンチェンジュンガのクラスターは、中国産に比べて、母岩の上の石英の層が薄いと思う。

太めタイプ
細めクラスターよりも後に出回り始めたタイプ。クラスターと言うには結晶の数が少ないが、
何本かくっついているものが多く、すっきり大きな単結晶は見かけない。
カンチェン・ツイン。
ガネーシュヒマール産に比べると無色透明度が高いが、結晶が大きくなると皿のような白いインクルージョンが入ることが多い。
これまたツイン。あまりひょろひょろ長くなるものもない様子で、DTがくっついているものもよく見かける。 カンチェンジュンガ産は先端が整っているものが多い。中国産のクラスターは斜めにそぎ落としたような形状が多い。

幅広とんがりタイプ 天然コーティング アクアマリン付
2008年後半ごろ(たぶん)から見かけるようになったタイプ。幅広でとんがり、やや薄め。表面がごつごつしているが内部の透明感は高そう。
※このタイプをエベレスト・クォーツと呼んでいるところがあったがカンチャンジュンガとエベレストは離れていて全然別のところなので、勘違いなさらぬよう……。
鉄またはマグネシウムであろうと思われるもので天然コーティングされたクラスター。ヒマラヤのゴールデンヒーラー。 淡いスモーキーにやや色が浅めのアクアマリン付。水晶そのものは白濁してころんとした形をしている。

(番外編) アクアマリン
 カンチェンジュンガは、美しいアクアマリンの産地。パキスタンに比べ、色が濃いものが多い。
クラックが多くて透明感は無いが、美しい色合い。 6ミリほどの太さなのに、この色合い。先端は針状の結晶が束ねられてようになっていて、「シルバー・キャップ」と呼ばれることもある。カンチェンジュンガ・アクアマリンの特徴であると言われていたが、パキスタン産にも見られる。 水晶と言うより石英にアクアマリン付。ちょっぴり雲母も付いている。アクアマリンの色がきれい。


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